ドットプリンター伝票の印刷に変更する方法
「ドットプリンターで印刷できるようにしたい」というご要望を、手書き伝票を使っているお客様からいただくことがあります。
手書き伝票からドットプリンター用の連続伝票への変更は、そもそもの伝票の構造が違うため、知らないと思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあります。
新しくドットプリンター用の連続伝票をつくりたいと考えている方には要チェックの内容となっています。
ドットプリンター用伝票って?
ドットプリンター用の連続伝票は、用紙と用紙がミシン目で繋がっており、伝票の両側に用紙を送る用のドンコ穴(連続した穴)が開いていることが特徴です。
ドットプリンターは、インクジェットプリンターやレーザープリンターと比べ、カラーで綺麗なプリントアウトはできませんが、昔のタイプライターのように圧力をかけて印字していくため、複写の伝票の発行に向いているプリンターとなります。
ドットプリンター用の連続伝票と手書き伝票は、構造上まったく異なるため、手書き伝票の仕様のままドットプリンター用の連続伝票に変更することはできません。
全体サイズや印刷内容など、ドットプリンター用の連続伝票の仕様に変更しなくてはいけないため、印刷業者に作成依頼をする際は、ドットプリンター用の連続伝票の専門業者がどうかを必ず確認するようにしましょう。
手書き伝票をドットプリンター用の連続伝票に変更するときの注意点
手書き伝票は、罫線や用紙の全体サイズの設計を「mm」単位で行うことが一般的です。
それに対し、ドットプリンター用の連続伝票の設計は、印字する一文字ずつのサイズと配置を意識し、「インチ」という単位が用いて設計を行います。
この部分を間違えると、印字のズレの原因となるため注意が必要です。
1インチは、25.4mmとなっています。
※インチで設計しない場合、上下左右にずれる現象が起きます。
つくりたいドットプリンター用の連続伝票が複写伝票の場合、印字しやすいように、左右の両サイドで上下の用紙同士を止める加工がしてあります。
この止め加工は、大きく分けて4つ。目的に応じて使い分けることで、事務作業の効率化につながる意外に重要なオプション要素になります。
<ドットプリンター用連続伝票の4つの止め加工>
特殊な仕様の手書き伝票を使われているお客様で、手書きが大変と悩まれているお客様がいらっしゃいました。
今の印刷業者さんに相談したところ、「仕様が特殊なため、ドットプリンター用伝票に変更できない」といわれたということで、封筒伝票舎にご相談をいただきました。
この問題は、ドットプリンター用の連続伝票の裏面にパッチシールや銀シールの補強加工をすることで解決したのですが、特殊な伝票で今の印刷業者さんに断られたものでも、できる場合がありますのでご相談ください。
新しくドットプリンター用の連続伝票をつくる流れ
ドットプリンターで伝票を印字する場合、ドットプリンター本体と印字するためのソフトが必要となります。
通常、このソフトはソフト会社さんから購入しますが、初めてドットプリンター用の連続伝票を使う場合は、伝票の設計図をソフト会社さんで設計してもらい、それを印刷会社へ渡し印刷をかけることが一般的な流れとなります。
ソフト会社さんへ設計図の作成を依頼する場合は、今使っている手書き伝票を渡し、これを「ドットプリンター用の連続伝票にしたい」と依頼されてもいいですし、今使っている伝票がない場合は、必要項目と各項目の文字数などを伝えれば設計図を作成してもらえます。
まとめ
お客様が、ドットプリンター用の連続伝票をつくり慣れていない印刷会社に注文した結果、mm単位で作成・納品され印字位置がずれてしまうケースが過去にありました。
それほど多くないケースですが、可能性が0ではありませんので、毎回印字位置がずれてしまう場合は、設計段階のミスも疑ってみる必要があると思います。
他、ドットプリンター用の連続伝票の様々なトラブルについても違うページでまとめていますので参考にしてみてください。何かご不明な点がありましたらお気軽にお問合せください。
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